LED について

LED デバイス の進歩が早く,新しい製品も沢山出てきているので,自作する機会は減っていると思いますが,LED は光の拡がる範囲が狭いので配光に注意する必要があります.


メーター 関係の ランプ は,白く見せるために青い キャップ が被されています.白の LED でそのまま置き換えてすむ場合もありますが,メーターパネル 裏 や 導光板 自体に 青い色 が付いている場合もあります.この場合,白の LED に置き換えると 青白い色 になってしまいます.

全部が同じように青白いならさほど気になりませんが,場所によって違うと目に付いてしまいます.電球色の LED でうまくいく場合もありますが,一概には言えません.


裏側の青い塗装がとれる場合もあり,そのときは光を拡散するように白い フィルター に置き換えます.塗装がとれない場合は,赤 や 黄色,オレンジ といった フィルター を間に入れるとかなり改善されます.色は場所によって調整する必要がありますが,気にならない程度にはなります.

フィルター には書類を挟む クリアホルダー ( PP 製 ) が安くて,いろいろな色があるので便利です.


燃料警告灯 や ハイビームインジケータ はそのままでは LED 化出来ません.

ハイビームインジケータ の方は ヘッドランプ を HID や LED に交換してあると,場合によっては可能です.LED 化したい場合は,ヘッドランプ の H4 コネクタ 部分に トランジスタ を使った電流増幅回路を組み込む事で対応出来ます.自作もできますが,設置場所の関係で防水対策が必要になるので,市販の ハイビーム インジケーター キャンセラー の使用をお勧めします.左右どちらかに付ければ大丈夫です.

エアコン パネル インジケーターランプ

12V 1.7W というカー用品店ではあまり売っていない ザイズ ( T6.5 ) で,純正品番は 81850-12220:260円 です.こういった物は切れたときに LED 化してしまう方が面倒が少なくなります.最近は T6.5 の LED も売っているようです.

広角 LED 1 個または 左右横向きに 2 個ついている物がお勧めです.


エアコン パネル 下の オーディオ ユニット を取り出すと エアコン パネル 裏にある ランプ ソケット に手が届き,なんとか交換できます.

上手くいかない場合は,エアコン パネル ユニット を取り外して交換します.この場合は シフト 回りの センター・コンソール を取り外す必要があります.

フット ランプ

ウイッシュ ZNE10G 用の純正 フットライト ( 08527-68020 ) を流用した物です.

フット ランプ

ドア を開けると点灯.ドア を閉めると数秒後に消灯.という動作ですが,

  • イグニッション が ON の時はつねに点灯.
  • ライト を点けると消灯.

という仕様でした.


さほど消費電力の多い物ではありませんが,昼間 運転中にずーと点きっぱなしなのは… ということで

  • CdS セル を利用して明るいときは消灯.暗くなってくると点灯.
  • ランプを 白色 LED に交換.

と変更して使っています.

CdS セル はちょっとした日陰に入っただけで反応すると鬱陶しいので,ハンドルの ワイパー スイッチの付け根に取り付けました.ある程度暗くなったら,フットランプ が点灯するため,ヘッドライト や車幅灯を点ける タイミング の目安になりました.

インナー ドア オープナー 照明

室内から ドア を開ける オープナー に LED の照明を付けました.オープナー 上側に穴を開け LED を設置してあります.

インナー ドア オープナー 照明

配線は↑の フット ランプ から分岐しただけなので,ドア内部に配線を通すだけで済みました.


ドア に行く ゴム の ジャバラ 内に配線を通すときは,


  • 足もと脇にある コネクタ から ドア内部に行く コード の物を外して,ドア の方向に ジャバラ ごと引き抜く.
  • ドア 内部の ビニールシート 下側を外して,ゴム の ジャバラ を ドア 内部方向に押し込み,コネクタ 部分まで内部に入れる.このとき ドア 内側で コード を固定している クリップ ( 配線入り口脇にある ) を外しておく.
  • ビニールシート の外に配線を引っ張り出す.
  • ゴム の ジャバラ は コード の上を移動させることができるので,ジャバラ を ドア 側にずらし,通したい配線を既存の コード 上 ( なるべくドア 側 ) に テープ で固定する.
  • ジャバラ をコネクタ側にずらすと,↑のテープで固定したコードがでてくるので,テープを外して必要な長さの配線を引き込む.
  • ジャバラ を元通りにはめ,足もと脇の コネクタ を接続する.新しく通した配線にも この コネクタ と一緒に取り外しが出来るように コネクタ を接続しておく.


というような工程です.この場所は ワイヤー を通して引き込むような作業が必要ないので,簡単に作業が出来ます.

ドアミラー ウインカー 2010.06 ↓に更新情報有り

近年,多くの車で採用されるようになってきた ドアミラー ウインカー です.

最近の車は,部品点数を減らすために,ヘッドライト が一体型になり,夜間 ヘッドライト が点いていると,ウインカー が見えにくいです.こういったこともあり,ミラー ウインカー の設定が増えているのだと思います.( 実際に オプション で選ぶ人は,見た目のことしか考えていないと思いますが… )

AE92 トレノ ではこういった心配はありませんが,見た目重視で作ってしまいました…


まず流用できそうな物がないか探してみましたが,


  • 最初から ウインカー が付いている車の ドアミラー は,ウインカー ユニット の分 大きい.
  • ミラー ごと流用しようかとも思ったが,デザイン 的に違和感のない物が見つからなかった.
  • 92 の ドアミラー 内部には スペース 的な余裕がなく,既存の ウィンカー ユニット 流用は難しい.


と言うことで,結局全部作ることにしました.

ミラー カバー の内側に 3mm くらいしか隙間のないところもあるため,チップ LED ( 1.6 × 0.8 × 0.35 mm ) を並べて薄く作ってあります.ウインカー の透明部分は アクリル の板を成形した物ではなく,溝加工をした ミラー カバー 現物を利用して,高透明性ポリエステル樹脂 を流し込んで作ったものです.これは単品製作なので,型を作る手間を省く為です.ただし,湾曲しているので,1 回で全体に流し込むことは出来ません.1 回目の FRP が完全に固まる前に傾きを変えて 2 回目を流し込みます.溝の外側には シートWAX を貼って漏れないようにして作業をしました.

塗装前の写真のように少し上側の ツバ を伸ばしてあります.このときは境目が割れないようにするために,紐状の FRP を穴に絡めて作りました.

外形が整ってから,内側に離型 テープ を貼り 防水カバー を FRP で作ってあります.防水カバー は位置合わせと固定のために ネジ 止めにしましたが,防水には液体 パッキン を使用しました.

ドアミラー ウインカー 2022.06

問題なく使用していましたが,少し傷が付いてきたので作り直しました.

前回の物がほぼ出来上がった時に,防水対策を含め,もっと簡単に作ることが出来たことに気がついたため,今回はその方法を用いました.


LED は防水加工が施されている テープ 状の物を使用しました.その為,前回苦労した防水カバーは必要無くなります.また,今回は シーケンシャル LED テープ を用いました.


ドアミラー ウィンカー 概略図の様に,防水仕様の側面発光 LED テープ を貼って三角形に作った溝部分で反射させます.前回は FRP を溝部分に流し込むとき,2 回に分ける必要がありましたが,今回は写真のようにして 1 回で作業が済みます.

今回は防水 カバー を作る必要がありませんが,光が ミラー 側に漏れるので,黒い アルミテープ を貼って遮光しています.

ドアミラー は写真のように左右の大きさが微妙に違っています.左の方が少し大きいです.これは運転席から後方を ミラー で見るときの角度が違うので,同じ大きさだと,ボディー から飛び出る大きさが,左右で違ってしまうためです.

その為,LED の溝の位置決めは,テープ を使って左右で違和感がでないように何度も調整しました.

また,今回も上側の ツバ 部分を延長しました.今回は写真のように バンパー 割れ補強に使用する 電熱ピン を入れ,最後に延長部分との境を超極薄の ガラスマット で表面を平滑に仕上げました.

追加した配線

今回は シーケンシャル LED テープ を使用したので,前回より制御用の配線が増えました.配線の追加に伴い,経年劣化で変形して硬くなった配線の カバー は新しい物に置き換えました.使用したのは矢崎の耐熱性の良い物です.

追加した配線は純正の配線より細いですが,ミラーヒーター の電流容量にも問題なく使用出来る テフロン被覆 の配線を用いました.


前回の物より LED の溝を細く 約 1 mm で作りましたが,予想以上に視認性が良いです.

ライセンス ランプ 2010.11

ライセンス ランプ

AE92 後期型の ライセンス ランプ は リヤ バンパー の上側に取り付けられています.そのため,パッキン の劣化や,取り付け ミ スによって ランプカバー の内部に水滴が付くことがあります.

取り外すたびに パッキン を新品にすれば問題ないのかもしれませんが,いつも予備を持っているわけではないし,もうすぐ廃盤になるのは明らかなので,密閉型に改造しました.


某オークション にて Oリング で気密されている サイドマーカー を手に入れ,切った貼ったで,写真のような密閉式にしました.こういった場合は メグミックス が便利です.