メーター

純正で メーター 内に付いている 水温計,メーター 左側に付いている 油圧計,電圧計 は ラムコ の物 ( よく 3 連 メーター として オーディオ の所に取り付けられている 1 DIN サイズ に収まる物 ) に置き換えてあります.写真のように,メーター 内に 水温計,メーター 右側の ECT-S パターン インジケーター が付く所に 電圧計,メーター 左側の所に 油圧計 と 油温計 を入れてあります.( ECT-S パターン インジケーター は AT 車の変速パターンを表示する物で,MT 車には蓋が付いています.)

ダッシュボード 載せ替え に伴って新しく作った センターコンソール 内には 排気温度計 と 空燃比計 を入れてあります.

排気温度計は インテグラル の物です.直射日光の当たるこの場所は予想以上に温度が上がるようで,しばらくして排気温度計が壊れました.マニュアル を見ると確かに直射日光の当たる ダッシュボード 上には付けるなと書いてありました….元々,他の メーター と 2 つ並べて 1/2 DIN に収まる タイプ の物なので,このような設置方法は考慮していないようです.ただ,オーディオコンソール 内は既にいっぱいなので,故障の原因を調べて,別の対策を考えました.

1 つは ダッシュボード の所に書いた センターコンソール の強制排気.もう一つは 排気温度計 自体の 熱対策 です.

この排気温度計は制御用に 5V の電源を内部で使用していて,その電源を作る レギュレーター ( 7805 ) の発熱が大きく,外部温度が上昇したり,経年劣化で放熱板との接触が悪くなってくると排熱が出来ず,5V 電源が作れなくなり,エラー を出す事が分かりました.その為,現在はこの 5V 電源を外部から供給するようにして使用しています.


空燃比計は NEKO の AF-700 です.エンジン制御に使用している Freedom コンピュータ のフィードバック 用に使用しています.空燃費計の本体は助手席の足下に置いてあります.

空燃比計の センサー については後述の 空燃比センサー にまとめて書いてあります.


排気温度計 と 空燃比計 は エンジン 動作中に動いていれば良い計器なので,後述の IG-L という電源を使っています.

空燃比センサー ( AF センサー )

空燃比計用の AF センサー は純正の O2 センサー と違って寿命が短いです.そして困ったことに使用している NEKO の AF-700 用の AF センサー は既に廃番です.

NEKO に問い合わせたところ,年代によって使用している センサー が異なることが判りました.

初期型 日産純正 22693-0M500
中期型 NTK 出荷台数が一番多い
後期型 日産純正 22693-0M500

空燃比の リッチ 側は校正が必要.リーン 側は問題なく使用可との事でした.


色々調べた結果,使用可能な センサー とその配線色の対応は表の様になります.

AF-700 センサー 配線色
本体側
コネクタ 配線色
センサー 側
コネクタ 配線色
日産
( 22693
-0M500 )
HONDA*3
NTK*4
三菱
( MD178976 )
配線例
NTK の場合
1 赤 ④ or
2 - *2  - - - -
3 *1
( アナログ出力 )
- - - - -
4  
5   or
6 白 
7 *1 ( GND ) - - - - -
8   or

*1 3 - 7 間:Freedom 等 コンピュータ への入力用.

*2 他の配線に比べて太い ( シールド ) :白が 2 本あるので注意.

*3 HONDA 品番:36531-P07-003, 36531-P07-013

*4 L1H1 と呼ばれる物.後継の L2H2 も使用できる.型番 #24300等.

- 間が センサー の ヒーター で,抵抗値は 3 ~ 5 Ω です.

キャリブレーション 抵抗の 抵抗値 は 0.5 ~ 5 kΩ 位で,日産の物が小さく,NTK の物が大きい傾向があります.また,抵抗値が小さい物は,測定された空燃比の初期安定度が良くないく,安定するまでに少し時間が掛かります.ただし,まだ サンプル 数が少ないので,ハッキリ はしません.


日産,HONDA,NTK,三菱 で使用されている コネクタ は時期によって違いますが,住友の 8 ピン の内 5 ピン を使用していて,キャリブレーション 抵抗の形状で何種類かあるようです.

ただし,AF-700 には キャリブレーション 用抵抗に繋がる配線がないので意味がありません.このことから,NEKO の純正 センサー は リッチ 側を校正した選別品だと考えられます.つまり NEKO の正規品の値段が高かったのは選別していた為と言うわけです.


交換用の AF センサー は国内で買うより アメリカ から輸入した方が安いです.セカイモンebay DIRECT SHOP だと 集積所までの送料 ( 一旦 集積所で商品を確認してから日本へ発送するため ) と 手数料 がかかりますが,それでも国内で買うより安いです.集積所で商品を確認して 品物が違ったり,破損していると対応してくれるので安心です.


NEKO の純正品で使用している接続 コネクタ は 矢崎 の 58 コネクタ V タイプ 6 ピン 1.2mm ( 048 ) の物で

 センサー側 :7222-1865-40

 本体コード側:7123-1865-40

です.ただし,この 矢崎 の コネクタ は一般向けには売られていない様です.


NTK 用の コネクタ は取り外す時に押す ロック の反対側に突起があり,キャリブレーション 抵抗が コネクタ 内部にある物で,

 住友電装 の HW シリーズ 8 ピン 2.3mm ( 090 )

  センサー 側 ハウジング:6181-0075 + リテーナ:6918-0333

  センサー 側 ピン ( オス ):1500-0105

  本体 コード 側 ハウジング:6189-0134 + リテーナ:6918-0332

  本体 コード 側 ピン ( メス ):1500-0110

  ダミー 栓:7161-9787


日産純正用の コネクタ は カド に 嵌合キー があり,キャリブレーション 抵抗が見える物で,

 住友電装 の RS シリーズ 8 ピン 2.3mm ( 090 )

  センサー 側 ハウジング:6188-5544 + リテーナ:6918-1780

  センサー 側 ピン ( オス ):8100-3803

  本体 コード 側 ハウジング:6185-5181 + リテーナ:6918-1780

  本体 コード 側 ピン ( メス ):8240-0263

  ダミー 栓:7165-1131

となっています.


AF センサー を交換するたびに コネクタ 配線を入れ替えるのは面倒なので,今は写真のような変換 ケーブル を作って対応しています.

電源系統

後付けの アクセサリー には通常通り イグニッション ( IG ) や アクセサリー ( ACC ) の電源ラインを使っていましたが,数が非常に多くなり分かりにくくなってきました.

AE92 の電源系統は

AM1 ST1 スターター
IG1 ECU,メーター等
ACC オーディオ・後付け装置等
AM2 ST2 グロー,EGR ( 1Cエンジン車のみ )
IG2 点火・インジェクター 等 ノイズ の多い機器用

となっています.ここに下記のように AM3,IG3 を新たにつくって後付け用の電源系統として利用するようにしました.

AM1 ST1 スターター
IG1 ECU,メーター 等
ACC AM1 関係の後付け装置等
AM2 ST2 無し
IG2 点火・インジェクター 等 ノイズ の多い機器用
AM3 IG3 後付け装置等
IG-L 空燃比計,排気温度計等
SUB SUB-ACC オーディオ 関係
SUB-ILL オーディオ 関係 イルミネーション

IG-L は エンジン 回転中にのみ 12 V の出力が出る電源で,オルタネータ の L 端子電圧で制御して IG3 から作っています.必要の無いときに空燃比 センサー の ヒーター を温めることもなくなるし,エンジンスタート 時に ETC が何回も「カードを入れてください」と喋らなくなります.( ETC 用には別に スイッチ を付けたので,普段 ETC を使用しないときは喋らないようになっています.)


オーディオ 関係は リヤ に設置した サブバッテリー を使用するようにして,GND も分けました.その為,配線が オーディオ と相互に繋がっている ナビ や センターコンソール の ディスプレイ に表示する カメラ 関係,レーダー 探知機 関係のものはまとめて サブバッテリー 系統に変更しました.サブバッテリー 関係で使用する イルミネーション も各装置内部で GND が繋がっているので,メインバッテリー と分けてあります.

オーディオ 用の GND を分離する場合,アンプ や CD ユニット の ケース を シャーシ にそのまま ネジ 止めすると ユニット の ケース を通して車体につながってしまいます.こういった場合は ツバ 付きの樹脂 ワッシャー を使って,ケース を 車体側 から浮かせて固定します.


通常は エンジン を掛けるときに ACC 電源が カット されるため,オーディオ や ナビ 等は電源が 1 回切れますが,メインバッテリー と分離したことにより,サブバッテリー 系統ではこの必要がありません.サブバッテリー 系統は,エンジンスタート 時にも電源が切れないように回路を リレー で組んであります.