トレノの現状 DIY 工具や材料について リンク 更新履歴
AE92トレノ Home へ戻る : トレノはスペイン語で「雷鳴」
メンテナンス 油脂類 

エンジン オイル

定期的に交換する油脂の代表です.

種類が多くて悩むところですが,メーカーが指定している粘度か,それより堅い粘度の物を使用していれば,後は好みの問題です.

AE92の場合,10W-30がメーカー指定です.私が現在使用しているのは
 冬 : 10W-40
 夏 : 15W-50
  共にペンシルバニア産の鉱物油
です.年 1 万 km 以下の走行距離のため,半年サイクルで交換をしています.

オイルをドレイン ボルトから抜いても,オイルパンの下側にドレイン ボルトの高さ分のオイルが溜まっています.底に積もった汚れもあるので,この部分のオイルも抜きたくなります.

この部分のオイルは,L 字型のパイプを使うと簡単に抜くことが出来ます.

L 字型のパイプをドレインの穴から差し込んで,オイルパンの下側にパイプの先が当たるようにして,パイプの反対側に付けたホースから少し吸ってやれば,サイフォンの原理で抜くことが出来ます.オイルの粘度が大きいので多少時間がかかります.ホースの先にオイル チェンジャーをつないで強制的に抜けば短時間で済みます.


オイル クーラーが付いている場合,クーラー内のオイルをどうするか悩むところですが,私は毎回クーラー下側の AN フィッティングを外して抜いています.10 年以上,毎回外していますが,フィッティングからのオイル漏れは無いです.



ミッション オイル

ノーマルのままなら余り気にする必要はありません.AT の場合は,定期的に交換するか,無交換のまま乗るかのどちらかです.MT の場合,メーカー指定粘度は 75W-90 です.

ミッション オイルはエンジン オイルの様に循環していないので,フィルターはありません.ドレイン ボルトやミッション内に磁石がの付いた車もありますが,AE92 には着いていません.


AE92 の様な FF 車で LSD を付けている場合は,LSD の効き具合との兼ね合いで,粘度を決めますが,余り堅いと冬場にギアの入りが悪くなります.

私は TRD のヘリカルタイプの LSD を使用しているため,粘度は通常の 75w-90 で問題ありません.
交換は 2 年毎の車検の時期か,ドライブシャフトを抜く必要がある時です.



パワステ フルード

ミッション オイル以上に気にしている人は少ないと思います.特にトヨタ車の場合,リザーバーから噴いて漏れることもあまりないので,交換している人は少ないと思います.

純正の指定オイルは 4 L 缶でしか売っていないので,1 回買うと 2〜3 回は交換できます.
交換してもほとんど違いを体感できませんが,オイルの色は確実にキレイになるので,精神衛生的には良いです.



冷却水

車検ごとに交換することが多いと思います.使用する地域の最低気温によって不凍液の濃度を調整します.

冷却水がまだキレイなのに,整備に伴って抜く必要がある場合は,ペットボトルに保存しておいて,整備後にそのまま戻すと簡単です.すぐに全量は入りませんが,残った分はリザーバー タンクに入れておけば,空気抜きの手間も省けます.

主成分のエチレングリコールは,体内で代謝を受けると有毒化します.ホースを口に当てて吸い出すのはやめましょう.



ブレーキ フルード

通常,車検毎の交換ですが,ディーラー車検以外だと頼まないと交換しないことが多いようです.

使用するフルードの DOT によって交換サイクルは変わってきます.通常は DOT 3 です.たまにサーキット走行を行う程度なら, DOT 4 で問題ないでしょう.DOT 4 の方が DOT 3 よりも吸湿性が高いですが,元々の沸点も高いので,2 年くらいでは DOT 3 より性能が悪くなることは無いようです.

ブレーキ フルードにはベーパーロックの話がつきものですが,サーキット走行をしたり,エンジン ブレーキを知らずに山道を走ったりしなければ,あまり発生することはありません.

ブレーキ フルードを定期的に交換していないで問題になるのは,錆の発生です.フルードが吸収した水分でブレーキ キャリパー内のシリンダーやピストンが錆びてくると,ピストンの動きが悪くなります.
右の写真は 20 年物のリヤ ブレーキ ピストン です.定期的にブレーキフルードを交換していましたが,さすがにピストンの動きが渋くなり,ピストンを回して戻す( AE92はサイドブレーキ兼用キャリパーです. )のが辛くなってきたため,交換しました.

これは金属が錆びると膨張するのが原因です.症状が悪化すると,ブレーキ シリンダーが戻らなくなってブレーキを引きずるようになり,最終的にはブレーキがロックします.

シリンダーの内壁側はキャリパーの開き等が無ければ,ブレーキ シリンダー ホーニングで研磨してそのまま使用します.


キャリパーのオーバーホール等でブレーキ ホースを切り離す時,重力の影響で,どうしてもブレーキフルードが漏れてきます.ブレーキフルードは塗装への攻撃性が高いので,なるべく漏らさないように作業をする方が安心だし,作業効率もあがります.

ブレーキ ホースを切り離す前に,ブレーキ マスターシリンダーのリザーバー蓋の代わりに右写真のようなスポイトを付けたゴムの蓋で,リザーバー内部を減圧します.この状態でブレーキホースを切り離すとブレーキフルードはほとんど漏れてきません.

スポイトを取り付けたゴムの堅さにも因りますが,そう長時間の減圧は期待できないので,切り離したブレーキホースのバンジョー側は,速やかにラインストッパー等で漏れ止めをします.
このようにして作業をするとブレーキ配管内にエアが混入することが無いので,後のエア抜き作業も迅速にすることが出来ます.特にマスターシリンダーのピストン部分までフルードが抜けるとエア抜きが面倒になるので,気をつけてください.

サイドブレーキ兼用のキャリパーはオーバーホールに SST が必要になります.サイドブレーキ ワイヤーを引っ張った時にピストンを押し出すための部品を取り外すためで,AE92 の場合,アジャスティング ボルト ガイド ナット( 09756-00010 )と先の長い穴用 スナップリング プライヤー( 09905-00013 : 爪の有効長が 45 mm とかなり長い.)です.
サイドブレーキの機構はピストンの奥にあり,ピストンのようにサビ等で劣化することがあまりないようです.(ピストンの写真を見て判るように錆びているのはゴムシール近くのみです.) そのため,SST が無い場合はピストン周りのシールのみの交換だけでも問題ないと思います.

ブレーキフルードはキャリパーのオーバーホールをした場合は,1 リットル あった方がよいです.フルードの交換のみなら 500 ml でも足ります.


ブレーキ フルードの交換を 1 人で行う場合,ワンウェイ バルブの着いたホースを使うか,ホースの先にプラスチック製の注射器を付けて交換します.
交換方法はあちこちのホームページに書いてあるので,ここでは触れませんが,キャリパーに繋げるホースがキッチリはまっていないと,この部分からホース内に空気が入ってキャリパー内部のエアなのか,つなぎ目から入り込んだエアなのか区別が付かず,いつまで経ってもエアが抜けないと勘違いすることになります.ブレーキ フルードも無駄になるので,注意が必要です.


クラッチ フルードはブレーキ フルードと同じ物です.ブレーキ フルード交換時に一緒に交換すると 2 度手間になりません.

(2017/04)Update !
ブレーキフルード交換時にブレーキ マスターシリンダーの右写真 矢印部分にフルードの残る部分があることに気が付きました.(前期・後期とも同じです.)
以前からフルードを交換しても,ブレーキ マスターシリンダー内のフルードの劣化(色の変化)が早いなと感じていたので,試しのこの部分に残ったフルードも注射器で吸い出してみました.

結果,以前のような劣化は見られませんでしたが,透明なフルード(エンドレス RF-650)では液面が判りづらいです.トヨタの純正フルードも透明なので,多少古いフルードと混ぜることで,液面の視認性を高めているというのが,この部分の存在理由のようです.

通常使われている透明なグリコール系のフルードなら,わざわざ抜かない方が液面が判りやすいですが,最近は色のついた(青とか黄色等)フルードも存在するので,そういった場合は抜いた方が色がキレイかもしれません.シリコン系のフルードに交換するような特殊な場合はマスターシリンダーやブレーキ本体の分解整備もするでしょうから,必然的に抜くことになります.











← 走行距離が増えるとピストンとシリンダーの摩擦によって,隙間が大きくなるためです.
低燃費エンジンでは0W-15等,非常に柔らかいオイルが使われています.これはフリクション・ロスを減らすことを目的としていますが,このような柔らかいオイルが使用できるのはエンジンの工作精度が向上したからです.
古い車にこのような柔らかいオイルを使用したら,シリンダーに傷が付きエンジンの寿命を縮めるだけです.

オイルパンに溜まっているオイルを抜き取る L 字型のパイプ
L 字型のパイプ






← C52 や C160 等 AE 系のミッション ボルトは M18 × P1.5 です.
このサイズの磁石付きボルトはなかなか売っていませんが,これと同じサイズの物はレガシィ( BL5 / BP5 / BLE / BPE )が使用しているので,ZERO/SPORTSジュラルミンマグデフドレンボルト( DB-1 )が使用できます.






← 最近のトヨタ車用に新しいタイプのパワステ フルードが 1L 缶で売っていますが,AE92 用とは種類が違います.




← がありますが,色が違うだけです.の方が 3 倍冷却が速いと言うことはありません.

← リザーバー タンクは夏場にエンジンが暑い状態で,Max の位置まで入っていればOKです.
冬場にエンジンが冷えた状態でMaxまで入れてしまうと,夏場になるとタンクから溢れてしまいます.








← 外国では DOT 4 でも 5 年は大丈夫という話も聞きますが,日本は雨も多いし,湿度も高いので DOT 4 なら 2 年毎が無難だと思います.DOT 3 なら 4〜5 年は大丈夫そうです.

20 年物のリヤブレーキピストン

ブレーキフルード
流失防止用スポイト






← 注射器を使用したブレーキ フルードの交換方法を最初に行ったのはたぶん私です.オートメカニック  1998 年 4 月号.





ブレーキ マスターシリンダー
ブレーキ マスターシリンダー
Home へ戻る
上の Index へ戻る
ページのトップへ戻る
次のトピックスへ進む
前に戻る