ストップランプ(2009年4月)
AE92 のストップランプ ユニットもそうですが,元々LED 用に作られていないユニットに,最近の車に使われている LED をそのまま利用してもあまり明るくなりません.

LED 用の物は,ユニット表面 (アクリル製のカバー:透明の物も多い) の光の透過率がよく,直接 LED の光が見えるようになっていますが,
ランプ用の物は,ユニット内の反射板と併せて,赤いアクリルのカバーで拡散するように出来ているので,カバーが分厚く,色が濃いこともあり,光の透過率があまり良くないからです.拡散光の少ない LED では部分的に明るい点が出来るような光り方になってしまいます.

一度 0.5W の FluxLED 12個を使って全体的に拡散するようにして試してみましたが,純正の21Wより少し暗い感じでした.フロント ウインカーはこの方法で作ってありますが,こちらはストップランプに比べて光る面積が小さい為,上手くいきました.

ストップランプでも,もう少し LED の数を増やせば上手くいくかもしれませんが,FluxLED を点光源に見えるように立体的に並べるのは手間がかかるし,あまり数を増やすと点光源に見えなくなってきます.
LED を平面的に敷き詰めるのも一つの手ですが,点光源用のデザインで作られているランプユニット内に,平面的に並べた LED を光らせてもデザイン的にイマイチなので,もう少し明るいパワー LED を使うことにしました.


パワー LED も効率がずいぶん良くなってきましたが,使用にあたっては冷却が必要になります.特にストップランプの場合,フロント周りと違い空気の流れがほとんど無いだけでなく,荷物を積む関係上,マットで被われています.このような場所で,ヒートシンクを付けても冷却は期待出来ません.ウインカーのように一時的に点灯するだけの物なら,大きなブロック状の金属を熱浴として利用することも可能ですが,テールランプと一体化したストップランプでは,徐々に熱がこもること予想できます.

今回作ったストップランプの冷却方法は十分に大きな熱浴と熱接触を取るという方法です.使用した熱浴は車のボディーそのものです.特にボディー下部,直射日光の影響を受けにくい部分と熱接触を取るようにしました.
熱接触のために使用したのは右写真のような網線です.テールランプ ユニットとボディーをブチルゴムで防水する古いタイプの車種なら問題ありません.テールランプ ユニットが取り外せる最近の車では,防水が出来ないのでこの方法は使えません.


使用した LED はシチズンの CL-L102-C7N-A (白色: 7W)です.白色光のため,そのまま使うと少しストップランプの赤い色が薄くなったような光り方だったため,発光部分をランプ用の「染めQ」で赤く塗りました.
発光部分が横長ですが,トレノのストップランプは楕円形のデザインになっている為,右写真のように違和感なく光りました.
真夏の炎天下での使用を考慮して発熱量を抑える為に,電流量を 0.55 A 程度に抑えましたが,純正の 21W より明るいです.



効率の良い LED がどんどん開発されているので,切れて交換する時には別の LED を使うだろうし,実用上シビアに電流制限をする意味もないので,定電流源は使っていません.抵抗で電流量を制限しているだけです.

使用した LED は Vf=11V 程度なので抵抗での発熱はさほど大きくはないですが,炎天下での使用を考慮してストップランプ用の抵抗には 3W の物を使用しています.(最近は 3W でも小型の物が出回っているので実装が簡単です.それに安い.20〜30 円です.)
電流量によって LED に加わる電圧も変化するので,最終的には実測して確認した方がよいです.
一般整流用のダイオード 1 個で約 0.5V 電圧が下がるので, いくつか直列にして電圧を下げるのも簡単な方法です.

バッテリーだけの 12V の時と,エンジン動作中の 14V 程度の場合では,発熱量がかなり違ってきます.また,外気温によっても冷却の効率は大きく変わります.抵抗の選定にあたっては,十分な安全率を見込んでください.


右の設置状態の写真で,熱接触用の銅線についている四角い銅板は,ランプユニット取り外し時に切り離せるようにするためのものです.思ったより上手くいった為,バックランプ等,増設できるようにしてあります.



ランプフェイリアについて

LED も切れることはありますが,スペックギリギリでなければ切れにくいし,高輝度な LED は小さな LED が内部でいくつも並列になっているので,一部が切れても完全には光らなくならないと思います.(←使用する LED の内部構造に依存する.)
そのため,通常のランプフェイリア回路のように電圧をモニターして,断線を検知することは出来ません.
電流量をモニターするにしても,部分的に切れて減少した電流量と,外部温度に依存した電流量の変化を区別するのは難しいので,今のところランプフェイリアは動作しないようにしています.
ランプフェイリア ユニットに入る電源をカットするだけですが,IG ON でメーター内のランプが点灯し,エンジンをかけるとランプが消灯する純正と同様の動作はします.

今回はランプフェイリア回路内のストップ側に,ダイオードを直列に 2 個入れて電圧を下げてあります.また,元々断線検出用に入っている抵抗線はジャンパー線に換えてあります.



ハイマウント ストップ ランプ

後期型に付いているハイマウント ストップランプですが,部分的に LED の輝度が落ちてきて光り具合にムラが出来たので,LED を交換してあります.

この部分は,プラスチックを溶着させて密閉してある為,アクリルカッター等で少しずつ削っていかないと分解できません(← 超音波カッターがあると簡単です).分解と LED の数が多い為,手間はかかりますが,作業自体はさほど難しくありません.
こちらは元々,LED 用に出来ている為,同じサイズのものに交換するだけで済みますが,最近の高輝度LEDだと眩しすぎて迷惑なので,秋葉原のジャンク屋で袋売りしているような安い物で十分です.

ストップLED
表側 : 2 mm 厚の銅板にLEDを取り付けてあります.AE92 後期トレノ用です.前期トレノはランプの取り付け方が違うはずです.
ストップLEDの取り付け状態
使用している青と白の配線は耐熱性の良いテフロン被覆のものです.

裏側 : 熱接触用の網線は LED の裏側にハンダ付けしてあります.
ストップLED 裏側
ストップ側はダイオードで約 1 V 電圧を落としてから,ダブル球用に配線をしてあるので,ダブル球用の逆流防止ダイオードとあわせて約 1.5 V 電圧を落としてあります.テール側はダブル球用のダイオードだけです.


ストップLEDの点灯状態
後ろから陽があたる日中に撮った写真ですが,十分に認識出来ます.
ストップLEDの点灯状態 : 日中

ストップLEDの設置状態
熱接触用の網線はスペアタイヤで押さえつけてボディーと熱接触させています.
ストップLED 熱接触用銅線の設置状態
ついでですが,スペアタイヤは空気を入れるエアバルブが後ろ側(アクセスしやすい向き)になるようについています.車検等の空気圧点検時に簡単にチェックできるようにする為です.
ストップLED ユニット部分の設置状態
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