トレノの現状 DIY 工具や材料について リンク 更新履歴
AE92トレノ Home へ戻る : トレノはスペイン語で「雷鳴」
エンジン制御 ECU
エンジン内部には手を入れていませんが,吸排気系を中心にかなり手を加えているため,Freedom コンピュータで,燃調,点火時期等をセッティングし直してあります.また,バルブタイミングはスライドカムプーリーで多少オーバーラップを大きくしてありますが,排ガス検査で引っかからない範囲になっています.Freedomコンピュータの仕様は
 FC-03
 同時点火
 シーケンシャル噴射(以下に追記↓
 空燃比計連動
です.

最初の2,3年かけてノーマルO2センサーのフィードバックとフィーリングのみでセッティングを行っていました.時間はかかりましたが,非常によい感じでセッティングができました.

しかし,Freedom に標準で入っている外気圧補正のデータが非常に濃く,標高の高いところに行くと不調になる症状が出ていました.そして極めつけ,大きな台風が来たときに,アイドリングでエンストしました....

よほど抜けの良いマフラー(または触媒レス)で作ったデータでは?

そう頻繁に標高の高いところに行ってセッティングするわけにもいかないので,結局,空燃比計(NEKO AF700)と排気温計(インテグラル)をつけて外気圧補正のセッティングを行うことにしました.(←もっと早く買うんだった.非常に便利です.)

外気圧補正はいじるなと書いてあるホームページがほとんどだと思いますので,簡単に説明します.この方法はちょっと変則的かもしれませんが,簡単に大体のセッティングが出来ます.

前提 : 1.通常運転している標高で,燃調と点火時期のセッティングが終了していること.
2.空燃比マップを作成し,空燃比フィードバックをかけられるようにする.
3.噴射量マップへの学習はOFFにする.

上記の前提の元で,通常運転している標高(外気圧)で,回転数ごとの空燃比フィードバック補正値を調べておきます.空燃比マップから噴射量マップを作っていれば,フィードバック補正値は1前後になります.多少ずれていても問題はありませんが,トラブルなくエンジンが回るくらいの値にはなっている必要があります.直感的で簡単なため,外気圧補正はマップ方式を使用します.

方法は,少し山を登っては,ログを取ってその標高でのフィードバック補正値の値を回転数ごとにチェックします.この値が通常運転している標高(外気圧)での値と同じになるように,外気圧補正の値を調節すれば良いだけです.

1年に1回行われる朝霧高原のドライブイン「もちや」でのAE92オフ会ついでに,日本でも有数の標高が高い道である,富士スバルライン 5 合目まで上ってセッティングを行いました.富士山の道は,アップダウンが無く単調に標高が高くなるので,外気圧の補正を順番に調整できるという利点があります.加えて,適当な間隔ごとに駐車スペースがあるので,安心して車を止めてデータ変更が出来ます.


フィードバックには遅れがつきものです.NAでその分を考慮せずにパワー空燃比に合わせたりすると,回転が重たくなります.定常領域と過渡領域をうまく切り分けてセッティングをすると,レスポンスの良い NA らしいエンジンになります.

また,フィードバックの遅れをうまく利用して,アイドリング近辺の噴射量マップを多少濃いめにしておき,同じ領域の空燃比マップの方を理想空燃比近くにしておくと,アクセル踏み込み時は多少濃いめ,アクセルが一定になっていればフィードバックがかかり,停車(渋滞)時にお財布に優しいセッティングといったことも出来ます.さらに車検の時も安心です.


Freedom コンピュータの始動不良について

年に数回くらいですが,突然エンジンが始動できない,もしくはある回転数までしか回らなくなることがあります.ただし,バッテリーを一旦外すと何事もなかったように復帰します.

E&Eの淺原さんによると,
「イグニッションON時に接触不良等によって電源がふらつくと,Freedom Computer自体がハングアップ状態になる場合があります.Freedom Computerは不揮発性メモリへの書き込みを行なう為,バックアップ電源をリレーでON/OFFする様になっているので,ハングした場合は電源自体が切れない状態になり,バッテリーを外すまで復帰できなくなります.」

ということらしいです.対策としては

  • イグニッションON後,不揮発メモリに書き込みを行っている間はエンジンを始動しない.目安としては燃料ポンプが一旦動作を止めてから始動する.(車種によってはポンプ制御オプションの選択が必要ですが,ほとんどの車種用のFreedomではこれが標準です.)
  • Freedom コンピュータの電源ラインに大きめのコンデンサを入れ,電源を安定化する.
  • ハングアップしたときの対策として,Freedom コンピュータ電源ラインの12V 側 3系統をコネクタで,外せるようにしておく.

特に最後のコネクタは,雨が降っていても,工具が無くても簡単に対処できるのでお勧めです.


Freedom コンピュータ + α

個人でセッティングの出来る Freedom コンピュータは,自分好みのセッティングが出来るという利点はありますが,いろいろな状況ごとのセッティングには時間がかかります.それが楽しいというのも事実ですが,ちょっと係数を変えて試してみたいと思っても,パソコンが手元にないと出来ないのが難点でした.

皆さん同じように思っていたようで,後から便利な物が出てきました.

  • Freedomポケットコントローラ
    WonderSwan を利用したもので,データーや係数の表示,そして係数やマップの書き換えが出来ます.ダッシュボード変更後は右写真のように A ピラーに取り付けて使用しています.通常は吸気圧,吸気温,水温等のデータ表示に使用していますが,係数をちょっと変えて試してみたい時に便利です.マップの変更は表示が小さく判り辛いため,パソコンを使用した方が良いです.

    残念ながら既に廃盤となりました.(WonderSwan 側のコネクターが手に入らなくなった為のようです.)

    参考までに A ピラー取付に使用している基台は TRUST-J というメーカーの物で,
     DIN BOX取付TV基台 VP-TR31 (購入先
     両面テープ取付スライドレールアタッチメントDX TR22 (購入先
    です.

    WanderSwan はバックライトを入れて夜でも見えるようにしています.最初は EL を使用していましたが,コイルの音がうるさくなってきたので,LED 導光板に変更しました.流用したのはゲームボーイアドバンス用の物です.ちょっとギリギリですが,何とか本体に収まっています.

  • FC-LOGGER
    SDカードに Freedom のログを取る物です.車内でパソコンの固定に難儀することもないし,電源も必要ないので,ちょっと出先でログを取りたくなった時に便利です.もちろんワインディングやサーキットでのロッギングにはもってこいです.
    2009年に出たばかりの物ですが,既に企画 は終了したようで,今後手にはいるかどうかは判りません.



パソコンの電源用に DC-AC コンバータで 100V に変換してからパソコンのアダプターを使用するのが一般的だと思いますが,パソコンのメーカーによっては飛行機の機内で使用できる直流電源(Em Power)用のアダプターがあり,シガープラグから直接パソコン用の電源がとれます.

私の使用している物がもう古くて,ネット上に情報がありませんので,参考までに 後継 を紹介しておきます.もっとも,これも既に廃盤のようですが....



シーケンシャル噴射について

シーケンシャル噴射に変更するにあたって,Freedom ECU とインジェクターの間に配線を増設する必要があります.配線図では
 1 と 3 のシリンダーのインジェクター,
 2 と 4 のシリンダーのインジェクター がそれぞれペアになっていますが,

実際には
 1 と 2 のシリンダーのインジェクター,
 3 と 4 のシリンダーのインジェクター がそれぞれペアになっていました.

少なくとも AE92 後期の一部ロットでは配線が間違っていたようです.そのまま使う分には問題ありませんが,噴射関係をいじる場合は注意が必要です.
(AE92 前期も同様のグループ噴射ですが詳細はわかりません.)

グループ噴射からシーケンシャル噴射に変更したとき,燃調も多少修正しました.
具体的には,全域で 4 % 程度噴射量を下げ,回転域や負荷の具合により微調整を行いました.

点火マップ
   Freedom 点火マップ
手前側の1500〜4500rpmくらいの凹んでいるところが,ノッキング領域です.






外気圧補正データ

排気のところに書いてあるようにφ50くらいのマフラーでの値です.
250 450 650 800
480 1.048 1.110 1.165 1.220
500 1.046 1.105 1.160 1.215
520 1.044 1.100 1.155 1.210
540 1.042 1.090 1.150 1.200
560 1.040 1.085 1.145 1.190
580 1.038 1.075 1.140 1.180
600 1.036 1.068 1.135 1.170
620 1.034 1.060 1.128 1.160
640 1.032 1.055 1.122 1.145
660 1.030 1.050 1.110 1.130
680 1.028 1.040 1.095 1.110
700 1.024 1.035 1.075 1.090
720 1.020 1.025 1.050 1.065
740 1.016 1.015 1.025 1.035
760 1.000 1.000 1.000 1.000
780 0.995 0.990 0.965 0.955











Freedom 始動不良対策
左側のコネクタが,電源カット用.
右側は空燃比連動&ワンダースワン通信用のコネクタ.   ECU コネクター










Freedom ポケットコントローラ
A ピラーに TV 基台を利用して取り付けてあります.
A ピラーに取付けたポケットコントローラ

FC-LOGGER
FC-LOGGER 自体は基板のみの供給で,ケースは自作した物です.ケース裏側にはマジックテープが付けてあり,使用時はカーペットに貼り付けて固定しています.
FC-LOGGER のケース

FC-LOGGER 使用時
通常は Freedom コンピュータにポケットコントローラを接続しているので,ログが取りたい時のみ,↓写真のように接続しています.
FC-LOGGER 使用時の状態
Home へ戻る
上の Index へ戻る
ページのトップへ戻る
次のトピックスへ進む
前に戻る